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コラム

期待が高まるバスのデジタルサイネージ

2019年06月24日

コンテンツ

鉄道や飛行機におけるデジタルサイネージの先行普及を追いかけるように、ここに来てバスのデジタルサイネージが本格的な普及フェーズに入ってきたようだ。

他の交通系サイネージと同じように、バス関連のサイネージには大きく分けて車内と、車外すなわちバス停やバスターミナルの2箇所が中心になる。
車内において、対象は当然乗客であり、バスの乗客にとってもっとも必要な情報は「自分の降りるバス停を知ること」である。
ワンマンバスなどのように下車することを知らせる必要がある場合にはなおさら重要になる。
「次のバス停」の情報は、これまでアナウンス、LEDなどの電光表示で行われてきたが、これがディスプレイを用いたデジタルサイネージに置き換わりつつある。
サイネージ化するメリットとしては、視認性が上がることや、次のバス停だけではなく二つ先のバス停などを表示すること、多言語対応がしやすい点がある。

路線バスはワンマン運行であることがほとんどで、乗降口は最前部と中央部にあることが大部分だ。
この2つの乗降口の使い分けは、運賃体系などによって前乗りと後ろ乗りに別れる。
このことは乗客の動線が異なることを意味するので、理想的なディスプレイの設置位置も変わって来る。
現状のバス車内サイネージは、運転席の後ろ部分のスペースか、前面ガラスの上部にあることが多く、車内のスペースを考えると限られた場所を効果的に設置することが重要である。
可能であれば複数台設置が理想である。

路線バスはワンマン運行であることがほとんど

また広告情報も、事業として見た場合に非常に重要なポイントになる。
電車のようにディスプレイを2面3面を並べて設置することは困難であるので、1面のディスプレイを運行情報と広告が共有することになる。
広告的にはバス停の最寄りの店舗や施設などを知らせるという媒体ニーズが車内アナウンス時代からあり、音声広告として成立している。
また一方で、バス停とは無関係に知らせたい場合もある。このあたりの機能はGPSによる位置情報と連動させて表示できる機能をシステムとして盛り込んでおくと便利である。
その他のニーズがある情報としては、時計、天気、とりわけゲリラ豪雨なのではないかと思われる。

バスでのGPS運用イメージ

\さまざまな場面で活用されるデジタルサイネージ/

GPSなどによる位置情報は、バス停側のサイネージにとって最も重要な情報ソースになる。
バスを待つ人にとって最も重要な情報は「バスがいつ来るかを知ること」である。交通渋滞の影響を受けやすいバスは、いつ来るかわからないという点が致命的とも言える欠点であるからだ。
これを解決するために、バス停にセンサーを取り付けて接近情報を表示する方法は都市部ではかなり前からあったが、コストがかかるのでなかなか普及していなかった。ところが今ではGPSによる位置の把握を行い、LTEなどの通信ネットワークで位置情報をアップロードすることで、非常に容易に位置情報を各バス停に表示させることができるようになってきた。
これがバスサイネージが今後普及していくと考えられる要因の一つである。
またバス停側においても、雨よけのシェルターを広告媒体化する事業者も存在しており、このシェルターを利用したバス停サイネージも今後増えてくるはずである。

またバス自体も今後大きく進化をしていくと考えられる。
まずはEV化、そしてドライバーレス化であろう。
ジャイロや加速度センサーなどとGPSを組み合わせることで、トンネル内やバスターミナルなどの屋内施設においても位置情報の把握はさらに正確かつ容易になる。
こうした情報はバス停のデジタルサイネージとスマートフォンでも確認することができれば、地方などの運行本数が少ない場合にこそ乗客の利便性が上がる。
いつ来るかわからないバスを、雨や雪の日にバス停で長時間待つことがなくなれば、バス自体のイメージも劇的に変わる。
これはUBERや最近のタクシーアプリを見ればすぐに分かることだ。そしてこのことは、バス事業の収支の改善にも大きく貢献できるはずだ。

BRT

また都市部では、鉄道ではカバーしきれない細かいエリアを、BRT(Bus Rapid Transit)が走る場面も増えそうだ。
東京都内では2020年度にBRTがプレ運行として⾛り始めることになっている。
これらは100%専用のレーンを確保することはできないので、既存の道路に時間帯によってバスレーンを設定して一般車両を侵入できなくする。
電車とバスの中間のような位置づけであるので、やはり位置情報をバス停に表示させることで安心度は大きく上がるだろう。
さらに周辺道路の渋滞状況や先行バスの運行実績、日時や天候などの要素を加味し、いわゆるAI技術を利用することで、到着予想時刻や、予想される所要時間などを、多言語でデジタルサイネージで車内とバス停、スマートフォンにも提供することはすでに実現可能なことである。

合同会社江口靖二事務所
デジタルメディアコンサルタント
江口 靖二

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